肩が挙がらなくても、肩には原因はありません
いわゆる50肩と言われる症状で腕が肩の高さまでしか挙げられなかった患者さんが来院されました。
この患者さんは、2年前から肩が痛み出して、しばらく整形外科でリハビリをしていたとの事でしたが
少し良くなった様ですが、そこからは、症状が停滞していて、治るのか不安になっていました。
今まで行っていた治療
整形外科のリハビリでは、肩の運動、肩の筋トレ、肩にマッサージなどを行っていて
自宅でも指示されていた肩の筋トレを頑張って続けていました。が
一定のライン以上は肩の可動域、痛みが改善する事はありませんでした。
検査をしてみると痛みの原因が・・・
この患者さんに検査をしていくと、やっぱり肩周辺には痛みの原因はありませんでした。
だから、今まで頑張って治療をしていたのに成果が現れなかったのでしょう。
ほとんどの場合、痛みを感じている患部には、痛みの原因はありません。
また、「ここの痛みは、ここを治療すれば治る」といった型にあてはめた治療ではなくて
患者さんの個別性が必ずあるので、そこを検査で特定してあげないといけないのです。
当院で診たポイント
この患者さんの場合は、あるポイントを調整して緩めると、その場で肩が耳の手前辺りまで挙げられるようになりました。
それが、どこかというと・・・
母指球筋
手のひら側の親指の筋肉です。
親指を使わない人はいないので、ほとんどの人は、母指球筋に疲労が蓄積されています。
特に、スマホの普及にともなって、親指をかなり酷使しているのではないでしょうか?
なぜ母指球筋の疲労が肩の痛みに関係するのか?
この筋膜の繋がりを見て下さい!
このように母指球筋と肩は明らかに筋膜の繋がりがあります。
筋膜の疲労や偏りといった事で硬さができてしまうと
筋膜上の繋がりがある部分に、痛みやこわばりといった不調が感じられる様になります。
それが、今回は母指球筋に硬さができて、その影響が症状として肩の痛みとして現れていたということになります。
もちろん、その症状が肩ではなくて、首や腰に現われることも多々あるので、
患者さんによって検査で原因を特定することがとても重要になります。
硬くなった筋肉を押してみて痛みを感じるなら異常です
筋肉というのは、正常であるならば
押しても、伸ばしても、動かしても痛くはありません!
もし筋肉がコリのように硬くなっていて、押すと痛みを感じるなら
その影響が、他の箇所に痛みを引き起こしているかもしれません・・・。
患部ばかり治療をしていても、根本的に改善することは難しいでしょう。
どこに行っても改善しない、肩の痛みでお悩みの方は当院にお任せください!
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