筋膜リリースについて

筋膜リリース

最近、ウワサの筋膜

以前、『筋膜』についてNHKの「ためし○ガッ○ン」で特集されていましたが

『筋膜リリース』という施術方法も一般的になってきていることもあり、筋膜がスポーツをしている方以外にも、注目されてきましたので、当院の筋膜に対する考え方をお伝えしていきます。

もしかしたら、これまでの考え方とは全く違うかもしれませんが生体を深く追求していくことで、違った見方が出来るようになると思います。

⚠緊急参考記事:新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策について

筋膜ってどんなもの?

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こんな小さいイラストしか見つからなくてゴメンナサイ。

このような「もじもじくん」をイメージしてもらうと解りやすいでしょうか・・(笑)

↑の画像は浅筋膜という筋膜を引っ張っているイメージ画像です。

このように全身を網目状に隙間なく覆っているのがわかります。

 

もう一つ、↓は深筋膜という深部の筋膜です。

これは、筋肉の束を覆っています。

fascia_muscle

筋膜の視点で痛みの原因を紐解いていくと・・

上記の浅筋膜のイラストをみると、右の肩と左の膝が引っ張られていますよね。

この部分の筋膜はホツレたり絡みあって滑走不全を起こし、筋膜組織が歪み、癒着したりします。

じゃあ、ここが”痛み”として自覚するのか? と言うと答えはNOです。

”痛み”として自覚するのは、この引っ張られている部分と繋がりがあり、最もストレスがかかっている所に現れます。

もう一つ、イラストを交えてみましょう。

rolfing-fascia

このセーターでは、右下が引っ張られることで、斜めにシワが出て反対の肩にストレス(テンション)がかかっている状態と思ってください。

普段、あなたが痛みとして自覚しているのは、この左の肩です。

左の肩は、肩こりなどで辛い状態です。

でも辛い左肩の原因は、ココではありませんよね。

原因は肩にストレスをかけている、右下の引っ張っている所です!!

ここにコリや筋膜の硬さがあることで、痛みなどの不快な症状が他の部位に現れます。

だから、このセーターの状態で考えてみると右下の引っ張りを改善しないといけないと思うでしょうが、実際にはそれだけでもまだ症状を抑えるだけで根本的な改善にはならないのです。

更に踏み込んで、なぜ突っ張るようなコリが形成しなければいけないのかを考えて対処する必要があるというわけです。

筋膜が硬くなる理由

ここでは、膜が硬くなる理由を考えていきます。

結論から言ってしまうと、筋肉や筋膜が硬くなるのは関節を守るためになります。

同じ動作の繰り返しによる筋疲労であれば、時間の経過とともに回復してくるのが普通です。それが回復せずに何ヶ月も症状が続くようであれば、脊椎をはじめとした関節が弛緩している状態になっているはずです。

その弛緩した関節が脱臼してしまわないように、筋膜や筋肉で硬くなって保護しているのです。

重要なので覚えておいて下さい!

確かに筋膜に対してのアプローチは即効性があり、症状の緩和につながりやすい一面があります。しかし症状を安易に解消してしまっては治るものも治りづらくなってしまうこともあるので注意が必要です。

症状というのは痛みや不快な信号を送り、体の異常な状態を認識させるための危険信号であり生体防御機能です。その症状を消すことのみを考えてしまうことは、例えていうと火災報知器のベルを消して火を消さないのと同じことです。これを続けていくと火はどんどん拡大していってしまいます。

最近、様々な道具をつかって筋膜の癒着を剥がしたりすることが流行していますが、明らかに生体防御機能を低下させることに繋がり回復しにくい身体を形成してしまいますので注意して下さい!

本気で改善したい方は必ず理解して下さい

ここまで読んでくださっている方は、本気でご自身の体を改善したいと望んでいる方だと思いますので、改善するために最も重要なポイントである身体の回復する仕組みについて説明していきます。

【痛み】→ 【休息】→ 【治癒】 

このような順序を得ることでのみ身体は回復していきます。

しかし、こういった回復の機序を無視し、ただ痛みを止めてしまう目的での安易なマッサージ(筋膜リリースを含む)や骨格矯正または、痛み止め、ブロック注射等は回復機能が阻害されてしまい、身体が回復へ向かうことが出来なくなってしまいます。

考えて笑みて下さい!繰り返しになりますが、痛みを止めるだけの施術は「火災報知器のブザーだけを止めて火災を放置するようなもの」であり、根本的な解決にはなりません。「痛みは結果」であり、必ず「痛みの原因」が存在します。原因と結果の因果関係を明確にしない限り、痛みは解消されません。

痛みなどの症状は健康な証拠であり、回復するための必要な現象です。傷口にカサブタができるのと同じことです。傷を負うと治癒機能が皮膚を再生させるためにカサブタを作ります。回復の経過とともに必要がなくなったカサブタは自然と剥がれ落ちます。カサブタができる度に引っ掻いて剥がしていれば、いつまで経っても皮膚が再生出来ません。

痛みなどの症状もこれと全く同じことです。現時点での症状は身体にとって必要であり、必要がなくなればカサブタ同様、自然と剥がれ落ちるように消失していきます。

身体には回復するためのシステムが必ず誰でも備わっています。当院では、あなたの回復力を最大限後押しすることを目的として施術をしております

☆よくマッサージを受けられている方はコチラを↓を御覧ください。

※【重要】安易にコリをほぐすのは危険です!!

※正しい治療と間違った治療の判断基準はコレです! ~前編~

※正しい治療と間違った治療の判断基準はコレです! ~後編~

筋膜まとめ要点は3つ

1.症状の原因は患部にはないことが多い

2.その際は、筋膜上のつながりで症状が現れる

3.即効性が高いからと行って、やたらめったら筋膜リリースするのはNG

筋膜については最低限これぐらいは頭に入れて置いておくと、リスクは避けられると思います。

どこに行っても改善しない痛みでお悩みの方は当院にお任せください!

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柔道整復師の国家資格取得後、整形外科、接骨院 勤務 を経てエフカイ整体院を開業。国内のみならず、国外にも技術研磨に足を運ぶ。誰もが本来持っている、生体の回復力に注目し、真の治療を追求し続けている。

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