【注意】腰痛に”精神安定剤”を処方されていませんか?

腰痛に”抗うつ薬”が・・・

10552360_789131087798468_2893346764231753790_n

整形外科では、心理的な影響が疑われれば、腰痛だけでなく肩こりなどの慢性疾患で

精神安定剤(デパスなど)が、当り前に処方されているのをご存知でしょうか?

しかも、当院の患者さんとお話していると驚くのが、何のためのお薬かも理解せずに飲み続けている高齢者がとても多くいらっしゃいます。

当然、処方の際に説明はされていると思いますが、「痛み止め」と勘違いしている方も中にはいました。

実際に、私が以前勤務していた整形外科では、何かとデパスが処方されているのをみてきました。

デパスってどんなお薬?

《効果・効能》

心身症(消化器疾患,循環器疾患,心臓神経症,内分泌系疾患,更年期障害,腰痛症,頸肩腕症候群,自律神経失調症)における身体症候ならびに不安・緊張・焦躁・抑うつ・睡眠障害など/神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱・強迫・恐怖・睡眠障害など
うつ病における不安・緊張・睡眠障害
麻酔前投薬,術前の不安除去
統合失調症における睡眠障害/頸椎症・腰痛症・筋収縮性頭痛における不安・緊張・抑うつ・筋緊張
自律神経失調症におけるめまい・肩こり・食欲不振
脳脊髄疾患に伴う筋けいれん・疼痛
頭痛・頭重,倦怠感,心悸亢進,発汗などの自律神経症状→自律神経失調症,頭部・頸部損傷,更年期障害・卵巣欠落症状

《副作用》

眠気・物忘れ・倦怠感

《まれにある副作用》

呼吸困難・筋肉のこわばり・高熱・意識障害

精神安定剤を服用するということは・・・

上記の効果・効能をご覧になって、あなたはどのように感想を持ちますでしょうか?

私は『正直、怖い・・』って思ってしまいます。しかも、日本では、他の先進国と比べても、簡単に処方され、量も多いのが現状です。

更に重大なことに、デパスを含む精神安定剤の薬には、依存性が強いという特徴があります。

依存性というのは、『それなしでは困ってしまう』状態になることです。しかも、薬の耐性ができるので量が増加してきます。

つまり、薬がないと精神が安定するどころか不安定になり、『服用を辞めたくなっても辞められない』ってことに陥ってしまうことになりかねないのです。

あくまで個人的な意見ですが、『あまりにも安易に精神安定剤を飲みすぎる』ことに警鐘を鳴らしていきたいと思っています。

日本整形外科学会のガイドラインでは85%の腰痛は原因不明

「日本整形外科学会のガイドライン」には腰痛の患者さんの85%は原因がはっきりしない非特異的腰痛と発表しています。

数ヶ月も続いている原因不明の腰痛に第一選択肢として、ロキソニン等の鎮痛剤(痛み止め)が処方され、それでも改善が得られない場合、精神科の受診を勧められたり、腰痛の原因が心因性だと判断されれば精神安定剤が処方されます。

腰痛にかぎったことではなく、あらゆる不定愁訴は、精神安定剤が処方される可能性が高いということを知っておいてください。

そして、原因不明というのは、あくまで、レントゲンやMRI,CTスキャンなどの画像診断上でのことのみです。

問題点を指摘する人もいる

悩む医者

だが、問題点を指摘する識者は少なくない。

フジ虎ノ門健康増進センター長で精神科医の斉尾武郎氏は下記のように話したとされます。

「たしかに人間の体調と気分には密接な関係があり、心理的なストレスが原因で腰痛を起こす人はいるし、腰痛によってうつ状態になる人もいるでしょう。しかし、そうした患者さんに抗うつ薬を処方しても、痛みの症状が改善されるというはっきりしたエビデンス(証拠)はないのです」

つまり、腰痛に効果があるかもわからないのに精神安定剤を服用しているということです。

※腰痛関連の記事はコチラ↓

・あなたのなたの腰痛を改善させるたった1つの方法

・坐骨神経痛】正しい治療と間違った治療の判断基準はコレです! ~前編~

・【坐骨神経痛】正しい治療と間違った治療の判断基準はコレです! ~後編~

・坐骨神経痛の方が必ず知っておくべきこと!

結局、腰痛は精神安定剤で根本改善するのか?

はっきり申し上げます。

間違いなく腰痛は精神安定剤で改善することはありません。

理由は、精神安定剤は脳の機能を低下させて、筋肉を弛緩させてしまうからです。

一般的に誤解されがちなことですが、正常な筋肉というのは弛緩して緩んでいる状態ではありません。

理想的な筋肉というのは、『しまっている』状態です。それは、ほどよく張り弾力があることです。

筋肉が弛緩して緩んでいる状態では、関節も不安定になりますし、筋力も低下します。

これは、異常な状態になりますので、精神安定剤を飲み続けると、確実に悪くなります。

ましてや、脳に影響がありすぎで、治るものも治らなくなることも多くあります。

ついでに、精神安定剤で脳の機能が低下すると、自律神経のバランスが極端に悪くなります。それは副作用をみれば一目瞭然です。

ここでは腰痛を取り上げましたが、腰痛に限ったことではないことは、もうお気づきでしょう。

この記事をご覧になっているあなたは、この事実を理解した上で、精神安定剤を飲むかどうするかを決めてくださいね!

どこに行っても改善しない腰の痛みでお悩みの方は、当院にお任せください!

The following two tabs change content below.
柔道整復師の国家資格取得後、整形外科、接骨院 勤務 を経てエフカイ整体院を開業。国内のみならず、国外にも技術研磨に足を運ぶ。誰もが本来持っている、生体の回復力に注目し、真の治療を追求し続けている。

最新記事 by エフカイ整体院 院長 茆原陽志 (全て見る)

予約案内バナー
当院は本気でつらい症状を改善したい方を全力で治療したいと考えております。当院の施術の方針、治療への考え方にご納得いただけるようでしたらぜひ当院に施術をさせてください!