病院では教えてくれない【椎間板ヘルニア】の異常部位とは?
椎間板ヘルニアと聞けば、多くの人が一度は耳にしたことがあると思いますが、まずは、あまり良く分からない人のために、椎間板ヘルニアの病態について簡単にご説明していきましょう。
椎間板ヘルニアとは?
背骨は椎骨という骨が連なって構成しています。この椎骨と椎骨の間でクッションの役割をしているのが椎間板です。この椎間板が変性してしまい、椎間板の中にある髄核が飛び出すことで、付近の神経を圧迫して、腰や足に痛みやシビレなどの症状を起こします。
腰椎椎間板ヘルニアの好発部位
人の身体は構造的に脆弱な部分があるので、腰椎椎間板ヘルニアも好発しやすい部位があります。腰椎のレントゲンを撮ってみると、腰椎が5コあるうちの4番(L4)と5番の間が最も多くヘルニアになります。次に多いのは5番(L5)と仙骨(S1)の間です。(画像参照)
画像のようにヘルニアが写っていれば、「腰椎椎間板ヘルニア」と診断されます。もし、ヘルニアが写っていなければ、「椎間板がすり減っていますね~」と説明を受けることが多いのではないかと思われます。
ここまででの内容で腰椎椎間板ヘルニアの病態は”椎間板の異常”そして、その”異常が起きやすい部位”があるというのは理解できたと思います。では”なぜこの腰椎下部にヘルニアが起きやすいのか?”考えてみましょう。
上部の腰椎及び椎間板の異常
画像診断で見た目にも構造上の異常と判断しやすい腰椎4番と5番間、または5番とS1間ですが、実はこの原因は、その上の腰椎である1~3番の腰椎の小さな変位や椎間板の変性(ヘルニア)による補正作用によるものがほとんどです。どうしても、画像を見ればヘルニアが飛び出している所に目が行ってしまいますが、これは上位の腰椎の問題が表面化し、バランスをとるための結果に過ぎなかったのです。ですので、単純に手術でヘルニアを切除しても、上位の腰椎の問題が解消されていなければ、引き続き腰椎の不安定な状況は変わらないので、それを補正するべく新たにヘルニアが飛び出してしまうのです。
異常部位を判別することが必要
椎間板ヘルニアに限ったことではありませんが、身体を整えていくために必要な事は、”どこが異常でどの様な状態になっているのか”を診断して判別していくことです。私たちの身体は、画像では写らなくても異常を示すことが非常に多いのが実情なのです。
症状は治るために必要な現象!
一般的に痛みやシビレなどの症状があれば、その症状を消したいと願うのが患者心理です。そして、治療家も症状を消すことを目的に施術を行うことが多いのかもしれませんが、身体に起こっている”症状”のほとんどが必要があって起きています。痛み止め等の薬で症状を感じなくさせたり、患部をゴリゴリマッサージして感覚を鈍麻させ、その場だけ痛くなくなればいいという様な施術を続けていると、やがて慢性化してしまうことになります。
椎間板ヘルニアでお悩みのあなたへ
今現在、椎間板ヘルニアでお悩みの方は、今回の記事のポイントである”腰椎1番~3番”の異常な変位を調整してくれる治療院をお探しになることがよろしいかと思います。当院では正確な診断と調整を行っており、早期の回復へと導いております。
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