【腰痛】腰が抜けるような痛みの原因とは?
腰が抜けるような腰痛?!
あなたは『腰が抜けるような腰痛』を経験した事はありませんか?
重症のぎっくり腰や産後の腰痛に、このような抜けるような感覚の腰痛が現われる事があります。
実際に、腰が抜けてしまうわけではありませんが、この様に訴える場合は身体がどの様になっているのか原因を説明していきます。
仙腸関節
抜けるような腰痛の原因は仙腸関節にあることが多いです。
仙腸関節はわずか3~5ミリほどの可動性しかないと言われていますが、この数ミリの歪みが原因で症状を出してしまいます。
では仙腸関節を解剖学的に診ていきましょう。
画像のとおり仙腸関節は仙骨と腸骨とで構成している関節です。
また、仙腸関節は背骨の土台になり、上半身の荷重が全てかかってくる構造にになっているので、
強靭な靱帯でガッチリ補強されていますが、妊婦になるとお産のために、ホルモンの働きよって強靭な靱帯が弛緩されて、仙腸関節の可動性が増大するようになります。
通常でしたら、産後のホルモンの働きによって靱帯は正常に戻りますが、まれに、ホルモンの分泌が上手くいかなく、戻らない場合もあるので、産後の長引く腰痛には仙腸関節を中心に施術をした方がいいと思います。
仙腸関節が離開している
『抜けるような腰痛』を訴える方は仙腸関節が離開している疑いがあります。
このレントゲンで仙腸関節の離開が確認出来ることは稀ですが、この様に離開していると、骨盤が不安定になり靭帯に負担がかかって『腰が抜けるような痛み』が現れます。
また、仙腸関節を構成する仙骨は脳から脊髄にかけて流れる脳脊髄液の循環に最も関与する骨になりますので、腰の痛みだけでなく、首、肩、股関節、膝と身体中に痛みや自律神経の不調を招いてしまうことも多くあります。
仙腸関節を離開する原因
仙腸関節が理解する原因について説明していきます。
前述したとおり、仙骨や仙腸関節は身体の重要なポイントにあたるので、簡単に抜けたり歪んだりしないように強靭な靭帯で構成されていますが、激しい外力を除けば、仙腸関節が異常を起こす原因は脊髄にあります。
腰髄~仙髄周辺に炎症があると、背骨の関節や仙腸関節に緩みが生じてしまい、結果として離開等の歪みで、抜けるような腰痛が起きてしまいます。
このように、関節が緩んでしまうと、関節周囲の筋肉は『それ以上歪まないように』保護する働きをすることになり、硬く緊張し天然のギプスのような状態になります。
抜けるような腰痛の自覚症状がある方は筋肉の状態を確認してみてください。
背骨の横を走行している脊柱起立筋や大殿筋、中殿筋、ハムストリングといった筋肉が緊張してはいないでしょうか?
もし緊張して硬くなっていても、その筋肉は結果として硬くなっているのであって、抜けるような腰痛の原因ではありません。
いたずらにマッサージやストレッチをするのは避けたほうが無難です。
一般的に筋肉が硬くコリがあれば、それが原因だと言われているのが現状ですが、その考え方自体が間違っているケースも多いので気をつけなければいけません。
抜けるような腰痛の施術
多くの場合、抜けるような腰痛の原因は脊髄にありますので、こちらの状態をチェックする必要があります。
脊髄に異常があれば、そのレベルの腰椎、仙椎にも異常があり、更に深く診断していくと、その周囲の椎間板にも何かしらの問題が必ずあります。
施術前に見つかった異常箇所と症状を照らし合わせて、因果関係を明確にすることが、抜けるような腰痛を改善させていくためには重要になっていきます。
⚠色んな施術・治療を受けられている方の参考記事↓
【まとめ】腰を揉んでも治りません!
腰が抜けるような腰痛が出ている方は、腰をいくらマッサージしても改善しません!
マッサージを受けることで、一時的に楽になることはあるかもしれませんが、それを続けていても根本からの改善は遠のくばかりです。
脊髄や仙骨、仙腸関節を正確に診断、調整できる治療院を選んで下さい。
どこに行っても改善しない、腰の痛みでお悩みの方は当院にお任せください!
最新記事 by エフカイ整体院 院長 茆原陽志 (全て見る)
- 手根管症候群の改善例 - 2023年6月2日
- 波動調整法って知ってますか? - 2023年5月31日
- 胃痛・胸焼け・逆流性食道炎でお悩みですか? - 2022年11月15日
- 湿布薬にご用心! - 2022年3月2日