立ち上がる際の腰の痛みは、こんな以外な所が原因だった!

1年前のぎっくり腰から続く”立ち上がる際の痛み”

先日来院した患者さんは1年前にぎっくり腰になってから、ずっと椅子から立ち上がる時の腰の痛みが続いていました。

この1年間、毎日シップのお世話になっていたそうですが、いい加減に本気で治す気になったそうで当院に来院されました。

検査を進めていくと、やはり今回の腰の痛みも腰に原因はありませんでした。

原因は首の付根にある、ちっさい筋肉でした。

後頭下筋群

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後頭下筋群

後頭部の最深層に位置する筋肉である。大後頭直筋小後頭直筋上頭斜筋下頭斜筋の4部に分けられる。頭を後ろに引いて、直立する作用をもつ。

※Wikipediaより抜粋

後頭下筋は頭を後ろに引く働きがあるので、椅子から立ち上がる際に収縮します。

それで、腰に痛みが出ていたというわけです。

また、後頭下筋は首こり、頭痛、目眩にも影響する筋肉なので、とても重要な筋肉です。

今回は、その辺りをもっと掘り下げていきましょう!

なぜ後頭下筋群が緊張すると頭痛や目眩が起きるのか?

後頭下筋群の周囲には第一頚神経大後頭神経後頭下神経椎骨動静脈が通っているので

後頭下筋群が過緊張すると、これらの神経や血管を圧迫してしまう可能性があります。

 

第一頚神経

第一頚神経は三叉神経の第一枝である眼神経と脊髄内でつながっています。

そのため、後頭下筋群の過緊張は後頭部痛や全頭部痛だけでなく、目の奥の痛みなどの眼窩関連症状を引き起こすことになります。

 

大後頭神経痛

大後頭神経が異常に興奮してしまうと、大後頭神経痛になることがあります。

症状は耳の後ろが痛くなることから始まり、痛む所が日によって違う。

さらに痛みが鉢巻きのように横方向ではなく、後頭部から頭頂、頭の前の方へと縦に動く頭痛があります。

これが、最近、デスクワーカーに非常に増えている大後頭神経痛です。

 

椎骨動静脈

椎骨動静脈は、心臓と脳を繋ぐ重要な血管です。

椎骨動静脈が圧迫されてしまうと脳への栄養が行き届かなくなるので、頭が重くなったり、ボーっとしたりします。

 

後頭下筋群と目の関係

後頭下筋は目と密接に関係しています。そのため、目を過剰に使うと、それに伴って後頭下筋群も過緊張状態となります。

 

では、後頭下筋群と目がどの様に関与しているのか?

私たちの身体は脳に出来るだけ衝撃を加えないようにしようとしています。

だから、動作をする際には頭が極力動かないようにしたいので、物を見るときも、出来るだけ目だけで物を見ようとします。

しかし、右にあるものを見ようとするときには、右側の視野をひろげるために、頭頸部を右に回旋したほうが好都合なので

このような動作のときは、自然と頭頸部を回旋させて物を捉えようとする傾向があります。

後頭下筋群は、この頭頸部の回旋動作の制御に働きます。

このような理由から、特に頭部を動かさないで、目だけで物を追うようなパソコン作業は後頭下筋の過緊張を引き起こしやすくなります。

試しに、後頭下筋群に指先をあてて、目だけを動かしてみると、後頭下筋群がピクピクするのが感じられますので繋がりを感じられるでしょう!

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問診、検査で原因を見つけ出す!

今回の患者さんも、やはり問診が肝でした。

デスクワークで眼精疲労も感じているとおっしゃっていたので、後頭下筋を検査にかけていくと

原因になっていることが確認できたので後は治療するだけです。

治療後に再検査をして、痛みが無いのを確認して終了。

身体は筋膜で繋がっている

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私たちの身体は、筋膜で全身覆われているので腰が痛くても、腰には原因が無いことがほとんどです。

今回のケースの様に、生活習慣によって原因は様々なので、個別の評価がとても重要です。

しっかり診断してくれる治療院を選んでください。

 

 

どこに行っても改善しない腰痛でお悩みの方は、当院にお任せください!

エフカイ整体院 院長 茆原陽志

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柔道整復師の国家資格取得後、整形外科、接骨院 勤務 を経てエフカイ整体院を開業。国内のみならず、国外にも技術研磨に足を運ぶ。誰もが本来持っている、生体の回復力に注目し、真の治療を追求し続けている。

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